もしも。 Children編。



『怜〜これあげる(・o・)』
『万ちゃん、何?あ、クッキーだぁ(>∪<)』



「………(-ω-;)」

怜は鏡の前に立ち尽くしていた。
着ていたパジャマや下着は、すとんと落ちてしまっていた。
何故なら…
鏡の前に立つ怜は、およそ6歳くらいのお子様姿。小さい自分(認めたくないが)が更に小さくなっているのだ。
正直、焦っている。

「ど…どぉなってんの( ̄д ̄)?」

怜は取り敢えず着れる服を探す。蟹の時にキャミソールを着てみる。が、肩紐が長い。怜は両方の肩紐をきゅきゅっと結び長さを調整し、着てみる。

「ワンピースみたぃ(-.-;)あーもぅTシャツでぃぃゃ…」

着てみたTシャツはやはり大きいが、そこは諦めることにした。
怜は携帯を取り出し、メモリーから大好きな恋人の番号を呼び出した。

「けぇ〜」
『あぁ?』

寝起きらしい圭の声にびくっとしてしまう。圭の寝起きは最悪に機嫌が悪い。

「お願ぃ…すぐ来てょぉ(T∩T)」
『は?何泣いてんだよ…ちょっとまってろ!すぐ行くから』




圭は慌てて服を着て、財布と携帯、鍵、煙草をポケットに押し込み、怜の家に走った。

ガチャッ!!

「怜………;?」

勢いよく開けたドアの向こうに立っていたのは小さな子供。
怜の気に入りのTシャツを着て、入って来た圭を希望の光りでも見るような目で見ていた。

「誰…?」
「こだまりょぅです」
「はぁ?ざけんなよ」
「むぅ…りょぅだもんヽ(`Д´)ノ」

改めて子供を見る。小さいが確かに自分の恋人である怜そのもの。言動も言われればそうだ。

「…って…まじかよ…」
「まじまじ!起きたらこーなってたんだもん(ノД`)」

取り敢えずソファーに座る。怜は平然と圭の膝の上に座っている。

「何でこぅなったのかなぁ…?」
「俺が知るか…」

圭はぐったりしている。怜自身があまり重大なこととして受け取っていないのだ。
暫く黙っていた怜の顔を覗き込むと、すやすやと心地良さそうに眠っていた。
その様子に圭は、がっくりと肩を落としたのだった。







これってあり??ピグミー事件は好きなのです。
圭は怜なら大丈夫です(何が?)
はい。そのうちわかります。
そして、やはり万ちゃんのせいです。


2004/9/19   .t